地震&トパズ

 ちょうど1年前,中越地震が起きました.その日は,地質標本館のイベントで錫高野(他も行ったのだけど)のズリでトパズを採集させてもらいました.今日は,双眼実体顕微鏡が,引っ越し荷物から出てきて,それを眺めました.石英脈を切ってトパズの脈が入っていて,そこが弱いのでそれに沿って割れている石です.弱い面をなめるように眺めると,小さいけどトパズの結晶が沢山見えます.水晶もけっこうあって,うちの下の娘は一番大きな水晶を拾い,青木先生に褒められました.疲れて帰ってきて,すぐに地震がありました.本震後の群発的な余震活動,平行な断層群,どれも地震を知るうえで重要な知見が得られました.その代償に,沢山の方が被災し,また多くの人が亡くなりました.日本に生まれてしまった以上,地震に被災する確率は大きいです.新居を建ててみて,今の家が地震に対して,また火災に対して*1実に沢山の工夫がなされていると感じました.

 それと,この地震の被害は,直前に通過した台風による雨が,地滑りなどを多くしたとも言われています.雨の災害も,逃れられません.家の建築には沢山の規制があるのに,なんでここに家を建てるの?,というところに家を建てる人がいます.私は,水害のことも考慮し,土地を選択しました.防災には,総合的な視点が必要だと感じる今日この頃です.

*1:関東大震災でも,神戸の地震でも,地震後の火災が被害を拡大させた