オマーンのオフィオライト

 一昨日・昨日と行われた研究会は,地震屋さんと地質屋さんの交流会みたいな研究会でした,そこで,オマーンのオフィオライトが紹介されました.見事に,遠洋性のチャート*1からマントルまで露頭があるそうです.その写真のCD=ROMがあるということで,もらってきました.
 何といってもすごいのは,モホ直上のはんれい岩の縞ですね.堆積岩と見間違えるほどです.玄武岩質のマグマから,斜長石・輝石・角閃石が析出して沈み,縞を作っている.級化層里まで見えるそうです.
 あと,マントルとの間のモホ面は,100mくらいの境界ゾーンがあるというのも面白かった.

 他では,岩塩の実験で,歪み応力を与えると,岩塩の透水性が桁違いに上がるそうです.また,石英などの脈は,変形帯に集中しているそうです.ここらへん,仕事的にも,趣味的にも面白いことを聞くことができました.

*1:深海では,水圧が高いため炭酸ガスの溶解度が高くなり,炭酸カルシウムは海水に溶けてしまう