雌阿寒岳の噴火

 雌阿寒岳は,地方気象台に初めて勤務して,初めて火山の現地観測に行った山です.山頂に近づく車の走れる道は無く,徒歩でまじな山登りになる厳しいものです.秋に行ったときは,日暮れが早いため,いくつか観測点を諦めなければならなかったこともありました.最初の観測でへばり,下宿の近くの台地の坂で,アタックザックに漫画本を詰めボッカで体力を付けたのを思い出します.
 札幌に転勤になったあと,噴火がありました.それは,ポンマチネシリという火口付近で起きました.今回は,こことは違うところで火口が形成されたみたいです.登山道に近いところなので,登山客の多い季節でなくてよかったです.

 その頃,一緒に山に連れて行ってもらっていろいろ教えてもらった方は,ほとんど定年となっています.ずいぶん,月日が流れました.