鹿島神宮といえば要石

 地震と関わりのある人なら、鹿島神宮といえば地震を起こす大ナマズを抑えている要石のある所です。せっかくですので、行ってみました。小さいし、ちょっとしか地面から出ていないのですね。安政の江戸地震のあとに刷られた錦絵の要石はもっとでっぱっていたのに…。噂には聞いていましたが、ほんとに大したことありませんでした。
 この一帯は、砂丘が起源らしく、神宮の参道も砂地でした。そんな中に、巨大な石があるのは、地質的に興味深いですね。柵があって近づけませんでしたが、石をルーペで覗いてみたかったですね。色は黒っぽかったですから、花崗岩ということはなさそうです。安山岩というところかな。火山泥流で運ぶにしても、現在の火山フロントでは遠すぎますね。群馬の実家くらいなら、浅間あたりからでも巨大な石がやってくるのですが。天明の噴火の時は、巨大な石だけでなく、遺体も流れ着いたみたいですが。