「砂白金」読了

 先日書いたように、標記の本を買いました。するすると読めたので、先ほど読み終えました。読後感は、よく調べているけど、何だかくいたりないというものでした。副題に「〜その歴史と科学〜」とあるけど、歴史はともかく科学は不十分だと感じました。豊富な砂白金のサンプルを分析しているのには、敬服します。しかし、それを結晶として捉えていないのがいかにも残念です。白金属の元素は、立方もしくは六方晶系の結晶をするのですが、合金になるとどうなるのか、相図を描くくらいのことはしてほしかったなと思います。表紙には、美しい六方晶系の砂白金が載せてありますが、こういうのは珍しいとか。私の持っているのも、板状ではあるけど、これほど結晶の外形は示していません。
 北海道に転勤になったら、砂白金を狙うぞ!