仕事関係では…

 私は、相変わらず地震のシミュレーションを中心にしています。これは、速度状態依存摩擦構成則というのに基づいています。これは、室内での摩擦実験をもとに作成された法則なのですが、これを地震のシミュレーションに適用するには、パラメータをそのままではうまくいきません。この構成則は、たぶんスケール依存があるのではないかということで、パラメータの中でも特に特徴的な長さが、実際の地震の方がずっと大きいということを前提にしています。これを検証してみたいなぁなどと思っています。これで、スケール依存があることがわかれば、シミュレーションの正当性が主張できるわけです。
 では、どんなことをしたらいいかというと、こんなことを夢想しています。摩擦の実験は、大抵花崗岩で行われるので、花崗岩の石切り場で一軒家くらいの花崗岩塊を重機で引っ張るみたいな実験をしたらどうかと思うのです。問題は、引っ張り応力を正確に測ることでしょうか。滑り速度などは、カメラとか使えば測定は難しくないです。やれたら、面白いだろうな。