今日は、娘の誕生日

 その日は、朝から冷たい11月の雨が降り出しました。ちょうどその頃、娘はこの世に生をうけました。銀杏の枯れ葉が黄色く散り敷いた歩道を、病院に向けて登ったのを覚えています。今日は、その日と違い、温かい小春日和の一日です。娘が生まれたころ、私の心にも雨が降っていました。その雨は、その後時々晴れ、何とか現在まで生き延びています。今も、心に時々雨が降りますが、それは私の体の一部としてあきらめをつける術を身につけましたので、やっています。先週も書きましたが、現在、ちょっとまた雨が降っています。こうしたときは、とにかく一歩一歩進むこと、できなければしょうがないやと開きなおること、あと他人に手伝ってもらっても恥ずかしくないことなど思いながら、雨をやりすごしています。