地震のメカニズム

 地震は,二組の力が断層面に作用して,ずれ(破壊ともいう)が連鎖的に起きて生じます.連鎖の広さが地震の規模になります.ずれが起きる面が大きければ大きいほど,マグニチュードが大きくなります.今回の東北太平洋地震では,長さ500km・幅200kmの面がずれました.また,二組のうち,一組は圧縮力,一組は張力になります.この地震では,東西圧縮の逆断層でした.
 この二組の力ですが,地震によって違います.今回の地震の余震でも,いろいろです.海溝の外で起きたものは東西張力の正断層だったり,昨日の朝に宮城県沖では,南北張力の正断層でした.同じに見える地震でも,こうした特徴があります.本震と違うメカニズムの地震が起こるというのは興味深いものです.海溝の外で正断層が起こるのは知られていたのですが,宮城県沖のメカニズムは興味深いです.といって,その意味するところがちゃんとわからないのがもどかしいですが.