いつから黄銅鉱を精錬できるようになったか

 また「国銅」という本を読んでいます.ここに,奈良時代に黄銅鉱を精錬して銅を作る下りがでてくるのですが,どうも納得できない.でも,"銅製錬技術の系統化調査"とかを読んでも,はっきりは書いてありません."我が国の銅の需給状況の歴史と変遷"では,室町から戦国時代にかけて,「山下吹」という精錬法が導入され,銅が輸出されたとのきじゅつがあります.これと,銅不足で平安時代皇朝12銭が作られなくなったことを考慮すると,やはり奈良時代は,自然銅・赤銅鉱・孔雀石を精錬していたのではと思いますが,いかがでしょう.