防災の日

 今から81年前の今日のお昼の直前,丹沢付近で地震の破壊が始まり,それが相模トラフに沿って進み,房総半島の先まで達しました.これが,後に関東大震災と呼ばれる地震になります.これにより,首都圏ではひどい被害となりました.特に,東京では地震の後の火災で,多くの人が亡くなりました.揺れのひどさは,小田原とか横浜の方がひどかったと考えられています.また,東京の揺れも,地盤の影響が大きく,最近の研究では,旧河道の跡などにそって被害が大きかったそうです.

 このタイプの地震の繰り返し周期についてはいろいろありますが,海岸段丘の研究では,400年くらいだそうです.また,関東地震より広範囲に相模トラフが活動するタイプの地震が数回に一度あるそうです.ちなみに,元禄時代に起きた地震はこのタイプで,地震に伴う破壊の範囲が広いので,揺れは大きくなると思います.

 もっとも,相模トラフ沿いの地震が,東京に被害を与える唯一の地震ではありません.安政の江戸地震のように,違うタイプの地震でも東京に深刻な被害を引き起こす可能性があります*1


 今日は,人間ドックでした.相変わらず,血圧は高く,脂肪肝のため肝機能の指標は悪く*2,血糖も高めでした.可もなく不可もなくというところでしょうか.再検査は,「かかりつけの内科医と相談します」で切り抜けました.
 時間があったので,「世界を変えた地図」を読み終えることができました.とても面白かったけれど,訳がちょっとという感じです.特に用語解説のレベルは,ひどすぎる.著者は,「クラカトアの大噴火」と同じなので,地学用語はそれほどひどいとは思えないのだが.

*1:もっとも,安政の江戸地震については,その起こった場所について諸説あります

*2:何度[ABC]型肝炎ウィルスのチェックをしても検出されない