東南海のゆくえ

 昨夜,M6.9とM7.4*1地震が,熊野灘で起きました.最初の地震地震速報を見たとき,奈良県でも震度5弱を観測しているので,紀伊半島の直下のやや深いところで起こる稍深発地震かと思ったのですが,何と海溝沿いの中クラスの地震ということでびっくりしました.もっと,びっくりしたのは,その東側でもうちょっと大きい地震が起きたことです.よくぞ,破壊が止まりました.一気に行ってしまわなくてよかった.

 今回の地震は昭和の東南海地震に比べると,震央が沖合いですね.津波が見られたこととも,一致します.破壊はプレートの沈み込みに沿って深いところに及ばなかったようで,規模としてはほとんど同じ三陸はるか沖地震と比べると,陸上の揺れは小さかったようです.

 昭和の東南海地震の余震の分布を見てみると,今回の地震は余震が多かった所付近で起きています.余震の多いところは,地震の時,エネルギーの開放が少なかったところという話もあるので,それで今回のような中規模の地震が起きたのかな?今回の地震の余震の分布を知りたい.でも,沖合いで震源を決めにくいところだし,波浪のノイズ*2もあるし,大変でしょう.

*1:ともに暫定値

*2:海が荒れると,地震の記録のノイズが大きくなります