中越地震が起きました

 今回の地震は,規模としては大したことありません.でも,断層の破壊の進む速度はM8の地震でも,M6の地震でも同じです.地震の規模を規定するのは,「破壊された断層の大きさ」になります.その断層の近くであれば,M6でもM8でも揺れの強さは変わらなくなります(長さは変わるけど…).こんかいのような逆断層の地震だと,断層面の上では揺れが強くなります.東南海地震の直後に起きた三河地震では,深溝断層という逆断層タイプの地表地震断層*1が現れたのですが,この断層を境に倒壊家屋の割合が全く違う航空写真を見たことがあります.今回も,信濃川が横切る丘陵地帯の地滑りの多さは,桁違いですね.

 「富士山大噴火」は,かなり進みました.東京の地震は,やはりはずせないらしいです.それと,「低周波地震」といっても,いろんな種類があるのですが….でも,これは噴火予知のピンポイント予報は,「串田法」と「彩雲」なので,まだM8の方がましのようです.でも,こうした本は,一般の人が取材して本を書いた場合,地震とか火山の認識がどの程度かわかって面白いです.

 「震災列島」は,私の2代前のPTAの書記の人に買われてしまったらしい….

*1:活断層」という語は,誤解を招くので使わないようにしている