スマトラ沖の地震をはじめ,いろいろあった…
今日の午前は,野暮用で急に年休をとりました.鬱の時期は,仕事と家庭でいっぱいいっぱいになり,また文章を作るような気分になれなくなるので間が開いてしまいました.
結局,1ヶ月あまり間が開いてしまいましたが,スマトラ沖からアンダマン諸島*1からアンダマン諸島の地震による津波がありました.
今回被害を受けた地域は赤道に近く,台風が発生しませんので,海岸の近くに家が建っているのではと感じました.インドネシアのスマトラ島北部はともかく,体制が整っていれば他の地域は津波警報を出す余裕はありました.日本でも,震源がスマトラ島北部の沖合いであることは,地震発生後数十分でわかりますから,外交ルートを通じて伝えるのは可能だったと思いますが,実際に警報に繋げるのはなかなか難しいのではと思います*2.また,初期の段階では,震源からどちらに破壊が進んだかわかりませんので,タイとかマレーシアの津波の危険を初期段階でどれほど警告できたかも疑問です.
そんなわけで,インド洋地域でも,津波警報組織を作るそうです.広域の組織がなくても,きちんと動く長周期地震計が1つと,その波形を解析できる人がいれば,津波の危険性をかなり把握できます.ですので,どこかのセンターで津波警報を発表してそれを受けるだけでなく,こうした観測も整備してくれたらと思います.そして,次のインド洋の大津波*3まで,地震の処理をしながら処理技術を伝え,さらに津波の経験を風化させずにすることができたらと思います.衛星を使ったシステムは,確かにいいのですが,数年ごとに打ち上げ直しが必要です.もっとも,地震計も数十年に一度は,置き換えないといけないのですが,まだコストが少ないです.
価格の安い加速度計では,肝心の長周期の波形は安定してとれないから….