「レオロジーと地球科学」を改めて読んで

奥付を見ると2000年の本ですから、随分前に読んだはずです。和達先生のコラムは何となく記憶にあるので、目を通したはずなのですが、肝心の本文はほとんど記憶に残っていませんでした。改めて読むととても参考になります。岩石が細粒化すると、粘性が小さくなるのだそうです。既存の断層で、応力が変わりほとんど地震を起こさなくなっていたものが、応力場の変化で再活動することがあるのですが、これなどは過去の断層滑りで細粒化したものが影響したと考えれば、うまく説明がつきます。また、水の役割も興味深いですし、二重深発面の説明も地震カタログがよくなったので、実際にいろいろ証明できそうなことがある。経常研究にも使えそう。

こうしてみると、本を手元に置いておくのは必要なことですね。改めて手に取ると、面白く読むことができることがあるのですから。シミュレーションをやる上で、とても参考になった。

この5年の間の論文を読んで、知識を埋めたいな。合同大会が終わった頃にはできるか。