備忘録として

 昨夜は夜勤でした.夜勤では,日勤で処理した波形をチェックする仕事があります.これが,なかなか楽しい.一次処理が済んでいるので,興味のありそうな地震をじっくり眺めることができます.昨夜は,7月29日のミンダナオの深発地震がありました.きれいなScS(S波が核の表面で反射してきたもの)が見えて満足だったのですが,上下動に後続位相がはっきり見えました.もし,ScSの前に見えたなら,この辺の近く(例えば太平洋プレートとか)で,ScSがPに変換された波なのですが,後だとこれでは説明がつかない.S波のスプリッティング(S波の振動方向により伝播速度が違い,到達時刻に差がある)かもしれないと思いつつ,きちんと説明するにはいろいろ考える必要がありそう.現場にいると,こうした現象に出会えるのが嬉しい.