前震と本震は区別できない

 8日の未明、顕著な前震を伴った茨城県沖の地震が起き、小被害と小津波を伴いました。前震が予めそれとわかれば、地震を予測できるわけですが、実際には波形を調べたりいろいろしても、それとわかりません。本震が起きて、やっと前震とわかるのが現状です。以前、地震の規模が次第に大きくなる地震が狭い範囲内で起こると、それより大きい地震が起こる確率が大きいという論文を書いたことがあるのですが、今回のは5日にもM5が起きているので、当てはまります。現状では、地震の規模が数日わたって大きくなっているときは、注意が必要というくらいしかいえません。それが、地震学の今の実力です。