割と幅が狭いけど,風向きは気まぐれだから…

 今日も一日,地震波形を見ていました.大森公式にしたがって減るはずですが,1/(t+c)^pに比例するので,なかなかです.exp(-t)に比例するならすぐに減るのですが….
 それはさておき,私は大学で気象を勉強し,気象予報士もとっています.そこで,気象の知識を振り絞って(ちとオーバーか),福島周辺の風に注目しています.風が陸から吹くか,海に吹くかで放射性物質の影響が全く違うのです.ここ数日,被災地は寒くて痛ましかったですが,風は北西で(風の向きは,気象学では風上の方向でいいます)海に向かって流れています.放射性物質は,割と幅が狭く風下に流れます.案外広がらないものなのです.ただ風は向きが変わるので,ある程度の幅の地域が影響を受けます.これから,だんだん風は南西になります.ただ,低気圧が近づくと東風になります.春になると,菅原道真が「東風(こち)吹かば にほひおこせよ梅の花 あるじなしとて 春な忘れそ」と詠んだように東風になります.そんな気圧配置にならないように,なる前に事故を起こした原発が再び我々によりコントロールできるように祈っています.