初日からまじめに行きました.

 日曜日なのでどうしようかなと思ったのですが,いろいろ刺激になるような発表を聞くことができました.
 今,シミュレーションで摩擦構成則を使っているのですが,蛇紋岩などで実験してもこの構成則がおおむね妥当であるそうです.また,内陸の地震では,細粒化が断層の状態を決めるのに重要な役割を果たしているそうです.また,シュードタキライトになるほど,摩擦熱で岩石が熔けるのはあまりないようです.また生成時に,すべりを止める働きがあるとか.それを越えると,ズルズルとすべるとか.

 私の感じでは,シュードタキライトの生成は,震源核から下にすべりが伝搬し,粘性が強くなったところで生成し,断層の伝搬を止めているのではと思いました.とすると,下部地殻の明瞭な反射面は,何なんでしょうねということになるのですが,大地震だとシュードタキライトを生成してもすべりが止まらず,下部地殻まで達しているとすれば,いいわけですね.これは,今のデータでも検証可能だな.

 それと,下部地殻の反射面は,水の通路かなとも思っています.マイロナイトなどは,細粒化とともに,黒雲母が増えるとか.これらは,水に運ばれた鉄などが沈殿しているのではと思いました.封圧が高いほど小さなクラックが閉じ,大きな割れ目に水が集中するのではと思っています.過剰圧も高いですし.